エステ脱毛と医療脱毛では、使う器具や費用、効果の表れ方まで異なるので、脱毛を行うときには、目的に合った方法を選ぶ必要があります。けれど、「エステとクリニックの違いが、いまいち分からない……」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、エステ脱毛で行われる光脱毛とニードル脱毛、医療脱毛で行われるレーザー脱毛、絶縁針脱毛の違いをご紹介します。エステとクリニックで迷った際には、ぜひ参考にしてみてください。
自己処理以外の脱毛には、エステで行う「エステ脱毛」とクリニックで行う「医療脱毛」があり、それぞれ扱える器具が異なっています。
照射する光が、毛根のメラニン色素にダメージを与えることで、ムダ毛の発育を遅らせる脱毛法。ただし、出力が弱いために、毛が再生してしまうリスクも考えられます。
毛穴に先端が丸くなった針を挿入し、電流で毛根を破壊することで、毛を生えにくくする脱毛法。
強い痛みを感じることもありますが、クリニックと違いエステでは麻酔を使うことができません。
光脱毛よりも強い出力で、毛根のメラニンを破壊するレーザーを出す機器を使用する脱毛法。出力が高く1回あたりの効果が高いために、効率的に毛根にダメージを与えます。
毛穴に絶縁針を挿入し、電流で毛根を破壊することで、毛が生えないようにする脱毛法。針が肌に触れる部分を絶縁しているため、肌への負担が比較的少なく済むと言われています。
エステ脱毛か医療脱毛かと悩むときに、料金に注目する方もいるでしょう。光脱毛は、エステでキャンペーンを行い、値下げをしていることも多いため、比較的費用が安く設定されています。
鼻下の脱毛の場合、キャンペーン時期で割引がされたり、初回割引が適用されたりすることがあり、その際には1回あたり1,000円~3,000円程度が相場でしょう。それ以外だと、1回あたり3,000~4,000円程度の施術枠になります。
時間単位での料金負担の場合が多く見られます。エステによってばらつきはありますが、30分で6,000~7,500円が相場でしょう。1回の施術時間でできる体の部位は、顔だけに限定しているエステもあれば、顔、足、腕などから選択できるところもあります。
鼻下の脱毛の場合、1回あたり6,000~10,000円程度となっています。
時間単位での料金負担です。顔や鼻下の脱毛の場合は、15分につき10,000円程度になります。
エステとクリニックで脱毛開始から毛量に変化が生じるまでの期間を比べれば、照射する威力が強い医療用レーザー脱毛が、最も早く効果を実感することができます。
約1~3カ月に1回照射し、大部分の毛が生えにくくなるまでに2~3年程度の時間を要します。
約2カ月に1回施術し、大部分の毛が生えにくくなるまでに2~3年程度の時間を要します。
約1~2カ月に1回照射することで、ほとんどの毛が1~2年で生えなくなります。
約2カ月に1回施術することで、ほとんどの毛が1~2年で生えなくなります。
脱毛方法によって、痛みの程度も異なります。痛みを感じにくいのは光脱毛ですが、痛みに弱い人でなければ、ニードル脱毛や医療脱毛でも耐えられないほどの痛みではないようです。
初めて脱毛を行うときやデリケートな部分には、少し熱く感じるときがありますが、強い痛みではありません。
1回ごとに毛穴に針を通すため、比較的大きな痛みを感じ、全身がこわばることもあります。
一般的に、輪ゴムで弾いたときの痛さを感じると言われています。痛みが酷いときには、出力を下げて脱毛する場合もあります。
肌に接する部分が絶縁体(電気を通しにくい性質をもつもの)で覆われているため、ニードル脱毛よりは痛みを感じないとされています。また、脱毛前に麻酔をしてから施術することも可能です。
手軽に脱毛を行いたいのであれば、費用負担が軽く痛みの少ないエステ脱毛が魅力的に感じるかもしれませんが、短期間で確実に効果を実感したいのであれば、クリニックでの医療脱毛がおすすめです。指導を受けたスタッフなら誰もが施術できるエステと違い、医療脱毛は資格を持った人でなければ行うことができないため、その分安心して施術を受けることができるでしょう。